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(第12話)全員でパーティー!(その2)

定宿のホテルに戻り部屋に荷物を置いた私と井端君は、

トゥン君の道案内に先導されて高級ベト飯海鮮レストランへと向かいました。
 
「あそこが、レストランです。」
 
トゥン君が指さしたのは、中国によくある宮殿風の建物で、いかにも
「ウチの店は、貧乏人なんか来ないんだもんね!」と、わざと敷居を高そうに
見せているような立派な造りの中華風レストランです。
 
「へ縲怐Iライトアップなんかして、結構、立派なレストランだね縲怐I」
 
 
ところが!ホテル前の街道からレストランに至る道がありません!
 
「何で、道が無いの!? あそこまで、どうやって行けばいいんだ!?」
 
トゥン君は、昼間の雨でぬかるんだ湿地帯の中、わずかにけものみち化した
隘路を自信ありげにずんずん進んでいきます。
私と井端君は、
「ウソだろ!本当にこんな道しかないのか!?」とぶつぶつ言いつつ、
先導するトゥン君のあとをおそるおそる足を運びながら、なんとか、高級ベト
飯レストランに辿り着くことができました。
 
 
遠くの入口あたりで、ユンさんとカーンさんが手を振っています。
 
「お縲怐A来とる来とる!」
 
昼間見た顔、昨晩見た顔あわせて、
Vietnam Dairokuの総勢13名が揃いました!
 
「みんな、どうやって来たんだい!?」
 
 
なんのことはなく、
レストランの横には自動車もバイクも通れる立派な道があり、みんなはちゃん
とその立派な道からバイクで来ていたのでした。
ただ単に、トゥン君がこの店は初めてだったため正しい道を知らず、湿地帯の
けものみちルートを案内したのでした。
 
 
店の二階に案内されると、結構立派な中華風の造りになっており、既に我々の
席が準備されていました。
 
「ここって、ベト飯屋だよね!?」
「中華料理屋じゃないよね!?」
 
ベトナムは、他の東南アジアの国々とは異なり中国文化の影響が大きいため、
高級な部類のレストランは、中華風の造りになっているところが多いのです。
 
二階の客席からは、一階の様子がガラス越しに見える様になっています。
一階はかなり騒々しく、一階のステージでは派手な衣装で着飾った十数名の
老若男女がひたすらヤカマシイ音楽に合わせて勝手に踊りまくっています。
 
「あれ、何やってんの?」
 
「結婚式です。」
 
「へ縲怐Iベトナムの結婚式って、あ縲怩竄チてみんなで踊り狂うのかい!?」
 
すでに、結婚して子持ちのハンさんに、
「ハンさんの結婚式も、あ縲怩竄チてみんなで踊り狂ったのかい?」
 
「そ縲怩ナすよ!」
 
しかし、オソロシイやかましさです!
 
「よしっ!一階の結婚式に負けず、我々も飲んで騒ぐぞ!!」
 
「乾杯だ!乾杯!俺!タイガービールね!」
 
 
「モ、ハイ、バ!、ヨー!!(イチ、ニ、サン、乾杯!)」
 
一人一人に、改めて自己紹介と、趣味、そしてVietnamu Dairokuへ入社した
感想などをスピーチしてもらいながら・・、
 
一人終わると、
 
「モ、ハイ、バ!、ヨー!!(イチ、ニ、サン、乾杯!)」
 
また、一人終わると、
 
「モ、ハイ、バ!、ヨー!!(イチ、ニ、サン、乾杯!)」
 
 
ベトナム流の乾杯は、中国の様に全て杯を干してしまったことを確認し合う事
は求めない日本式の形だけの乾杯!であるため、中国式乾杯!乾杯!乾杯!で
鍛え上げた歴戦のMr.ホーにとっては、物足りなくもあり、ありがたくもある
ものでした。
 
ただ、パーティーも終盤にさしかかる頃には、エンジン全開になってしまい、
 
「うりゃ縲怐Iもう一件、行くぞ縲怐I!」
 
「クラブか!?カラオケか!?マッサージか!!」
 
「どこか、面白いトコへ連れてってくれ縲怐I!!」
 
と、三つの海を又にかける大陸ビジネス突撃隊のMr.ホーもすっかり、
単なる酒癖の悪い昭和の日本オヤジと成り下がっていました。
 
 
自己紹介の中で、何故か、「旅行が趣味です!」というわりには、
「いままでに、どこらへんへ行ったことがあるの?」と質問すると!
「どこへも行ったことが無い!」という不思議な回答をする社員があまりにも
多かったので、
 
ひょっとして・・、
 
トゥン君の怪しい日本語力は・・、
 
「趣味」を、
 
「やってみたいこと・・。」とか、
 
「会社に対する要望・・。」
 
みたいな意味で翻訳したのでは・・?
 
と、思ったのでした!
 
 
昭和日本オヤジの「もう一件、行くぞ縲怐I!」に対し、Vietnam Dairoku社員
の総意としては、
 
「カラオケへ行きたい!」ということになり、
 
 
おいしかった高級ベト飯レストランの前で記念写真を撮った後・・、
 
我々は、それぞれに酒気帯び運転のバイクにまたがってベトナム語カラオケの
店へと向かったのでした・・・。
 
 
ベトナムでは、会社の行事としてのパーティーとか食事会、今では日本の若者
は喜ばない慰安旅行に準ずる会社の小旅行の様なものを企画すると、みんな
結構喜んで参加してくれます。
 
また、夕方になると、浜辺にはバイクや自転車が所狭しと集まってきて家族揃
って浜で夕涼みをしている風景がみられます。
 
共稼ぎで働く家庭がほとんどで、まずは、生活するために収入を得ることが先
決であり、娯楽にお金をかけるところまでの豊かさは無いというのが実状なの
でしょう。
 
そのため、会社丸抱えでの会社行事というのは社員にとっての楽しみであり
会社行事を通して社員間の風通しをよくするという手法は有効であると思われ
ます。
 
 
今年は、2月までに、現在13名のVietnam Dairokuを27名まで増員して、
「明るく、厳しく、気持ち良い」会社づくりをして、少しでも、ダナン経済と
中国DTPユーザーの皆様にお役に立てる会社にしたいと思ってます。
 
今年も、相変わらぬ、御指導御鞭撻の程どうか宜しくお願い申し上げます。
 
(Mr.ホー)
 

 

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