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(第1話)進出先の選定!

ベトナム料理はウマイ!!
 
一部特別な味つけのものを除いてはほとんど自分の口に合うし、ホーチミンな
ら名古屋から直行便があるし、街の雰囲気も自分には合っているし、幸い現地
には何人かの知人も出来たからここに決めた!!
 
というのでは、進出先の選定としてはあまりにも安易です。
 
私にとっては、「激安!日本一」を維持できる環境か否か!が進出先の選定で
は最も大きいファクターでした。
しかし、激安!日本一を維持できたとしても自宅からの移動にまる二日かかる
とか、現地に全く日本人が住んでいないとか、使える現地人の継続的採用が困
難であるとか、通信回線が来ていない、或いは通信インフラが脆弱であるとか
という状況では、立ち上げた後のフォローの負担が大変すぎます。
 
10数年前に、中国の内モンゴル自治区に工場を立ち上げて現在も元気に操業
している岐阜のアパレル関係の会社の知人いわく、
 
「内モンゴルへ派遣する駐在員は3名いるんですが、3ヶ月毎に交代で帰国さ
 せることにしてるんですよ。そうでもしないと海外担当になったとたんにみ
 んな会社を辞めてしまうんです!!」
 
進出先によっては、このようなことになってしまいかねません。
 
進出先は、ある程度日本人がそれなりに暮らせる環境にすることも必要です。
 
そこそこ便利で、コストも安いという条件のバランスが大切だと思っていまし
たし、進出先の選定には、合理的・論理的に精査してその解を求めていくつも
りでした。
 
しかし・・・。
 
ダナンの海には、「一寸法師」のモデルになったのではないかと思われる数あ
またのお椀型の舟がのどかに漂っているのが目につきます。
 
ぽっかりと浮かんだお椀型の舟に乗った漁師が、竿のような一本の櫓をゆっく
りゆっくり漕ぎつつ沖に停泊しているイカ釣り船まで近寄っていく光景をぼー
っとして眺めながら海べりに佇んでいると・・・、
郷愁に似た妙な懐かしさを感じてしまったりします。
 
「あ・・、俺って昔ここに住んでいたことがあるかも・・・。」
 
というような・・。
 
 
栃木県には、初めてダナンの地を訪れた際に、海に佇む一寸法師の舟を見て、
 
「あっ!あれは一寸法師だ!よし!ここで俺は会社をつくるぞ!」
 
といってドッカ縲怎唐ニ3億近いお金を投資し、本当にダナンに2つも会社をつ
くってしまったというT社長という方がおられます。
 
同じ海無し県の岐阜県に住む私も、そのT社長の衝動的な決断の心境が理解で
きるような気がしています。
 
いや、理解できるとかできないとかではなく・・。
 
結局、自分もT社長と同じ決断をしてしまったわけです。
 
投資金額は、T社長のドッカ縲怎唐ニは、全く比較にはなりませんが・・。
 
 
私の場合は、一寸法師が決め手となったのではなく、ベトナム料理の魅力でも
なく、街に知り合いが出来たからでも、カワイイ姉ちゃんがいたからでもあり
ません。
 
言葉にすれば、
 
ただ、
 
「あ縲怐E・、もしかして、ここかも・・。」
 
というような理由にならない感覚につつまれてしまった!!という感じです。
 
よほど、一寸法師!のほうが説得力?がある決定要因かもしれません。
 
どうしても!ということで理由づけをするならば、
「外資にあまり毒されていないダナン人の素朴さを気に入った・・。」という
ことでしょうか?
 
或いは・・・、
私が高校生の頃に、「22才の別れ」という曲が流行りました。
確か、高校の文化祭でギターを弾きながら歌ったこともありました。
かぐや姫の伊勢正三の作詞作曲です。
 
その中のフレーズに、
「あなたは、あなたのままで変わらずにいてくださいそのままで・・」という
去っていく私は、どんどん変わっていくけれど、かつて愛していたあなただけ
はいつまでもかつてのように変わらないでいて欲しいという自分勝手にありも
しないことを願う女性の願望が歌われています。
 
日本には、かつて「心のふるさと」といわれつつもいまでは全く心のふるさと
らしくはなくなってしまった観光地がたくさんあります。おそらく、「心のふ
るさと」とは、その地域の風景をいうのではなくそこに暮らす人たちの心の姿
を称していうのでしょう。
 
別にダナンの地に「心のふるさと」を見た、とかダナンの人が心のふるさとを
感じさせてくれたというわけではないのですが、「22才の別れ」のフレーズ
を一笑に付したように、ありもしないこととしてとうの昔に忘れ去っていたも
ののニオイをダナンの空気の中に感じとってしまった。
 
とでもいうと格好良すぎるでしょうか?
 
あえて、言葉にするとそんな感じなのです。
 
 
おそらく、栃木のT社長もそんな感じだったのではないかと想像しています。
 
 
Mr.ホーの海外ビジネス哲学には、
「中小零細企業は、現地には最小限の投資しかせずにできれば全てを借り物で
済ますべし!土地も!建物も!できれば人も!設備も借り物で!」という、
自称、Mr.ホー式華僑的ビジネス法がありました。
 
今回は、自らのビジネス哲学から若干、宗旨替え?したスタイルで歩み出すこ
とになりました。
 
「とりあえず、第一ステップは終了した。
第二ステップとして、多少は投資すべし!」
というフェーズです。
 
その際の、決断の決め手は「22才の別れ」の歌詞にあったというなんともし
まりのない「ベトナム料理はウマイ!」よりよほど安易な決断の結果だったと
いうお話でした。
 
(Mr.ホー)
 

 

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