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(第17話) 税務局がやってきた!

先日、私が不在の時に税務局の職員がVietnam Dairokuへやってきました。

 
「この会社は何の会社だ!」
「何をやっている会社だ!」
 
「何!?日本からネットを通じて?データが来て?
 それをMacを使って?Photoshopでパスを切って・・・・・?????」
 
「ええい!要するに輸出業務をしているのだな!」
「それでは、税関の検閲は受けているのか!?」
「税関の通関証明書を出せ!」
 
などと吠えまくっていったようなのです。
 
 
検閲などといっても、毎日毎日何千点も自動車やら自転車やら、ジュエリー
やら花やら、挙げ句の果てに、パンツやらブラジャーやらの大群をいちいち
検閲するなど、どうせベトナムのだらだらした税関職員がやるわけないし、
物理的にも不可能なことです。
ネット上には税関は無いので通関証明書などあるわけもなく、
 
 「そんなもの無いです・・。」
 
ということでお引き取りいただいたようなのですが・・、
 
 
 「そんなもの無いよ、知らねぇよ!」
 
ということで放っておいて後々ややこしいことになっても面倒なので、
「私がいる間にキチンと処理しておこう!」
ということでパソコンの輸入の際、ダナン税関実弾スナイパー突撃大作戦で
大変お世話になったロジテムベトナムのIさんのところへ相談に行きました。
 
 
ダナンに住む日本人の中で、いの一番にベトナム人に刺し殺されるのは間違
いなく彼であろうと言われている「てめえ!ぶっ殺してやる!!」が口癖の
物騒な兄ちゃんであるIさんは、早速ロジテムの輸出入担当者と税務担当者を
呼んできてくれました。
 
 
弊社は、中国に3カ所、ベトナムに2カ所の外注先があるため、お金の流れ
を香港法人である香港大六貿易有限公司という会社を経由させています。
 
具体的には、香港のHSBC(香港上海銀行)に香港法人口座を作り、外注費と
いうことで一旦まとめて香港口座に振り込み、HSBCの口座から外注の各社に
HSBCのネットバンキングで送金手続きをしているのです。
 
外注先の支払いや、香港の会計事務所、或いは不定期に発生する海外送金を
その都度、日本から送金すると毎月毎月、一件当たり7,000円とか8,000円×
送金先件数の送金手数料が発生します。
それを、香港経由にすることによって、香港への振込に7,000円、ネットバン
キングでの送金手数料はおよそ1,000円ちょっとになるため送金相手先が多け
れば多いほど銀行の送金手数料が節約できるわけです。
 
 
Iさん曰く・・、
 
「Mr.ホーさん・・。」
「日本法人と、香港法人と、ベトナム法人の業務の流れを証明できるような
 三者間の業務提携契約者を作っておいた方がいいですね。」
「税関対策には業務契約書が必要ですよ!」
 
とのことで、
 
 「三者間のね・・。わかりました。」
 
と言っているところに、
ロジテムベトナムの輸出入担当者が
「ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ」言い始めました。
 
ひとしきり輸出入担当者がごちゃごちゃ言い終わると
今度は、税務担当者が、
「くちょくちょくちょくちょくちょくちょくちょくちょ」と、言い始めました。
 
次には、輸出入担当者と税務担当者が交互に、
「ごちゃごちゃごちゃごちゃ」
「くちょくちょくちょくちょ」
「ごちゃごちゃごちゃごちゃ」
「くちょくちょくちょくちょ」
「ごちゃごちゃ」
「くちょくちょ」
「ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ」
「くちょくちょくちょくちょくちょくちょくちょくちょ」
 
何十分待ってても
「ごちゃごちゃごちゃごちゃ」
「くちょくちょくちょくちょ」
が終わらないので、
 
私と、Iさんはその「ごちゃごちゃくちょくちょ」が行われている間に・・、
煙草を仲良く4本づつ吸い終わってました。
 
 
いい加減、Iさんも笑いながら・・、
「輸出入担当者にはその見解と言い分があり、税務担当者にはその見解と言
 い分があるんですわ!」
 
それぞれの担当者としては御親切にも、
「こうした方がいいんじゃない、ああした方がいいんじゃない!」
というアドバイスをその立場ごとにくれていたのですが・・・・、
 
 
 「それで、私はどうすればいいんでしょう!?」
ということが全くわからないので、
 
 
結局・・・。
 
 「わかった! 税務局へ行って聞いた方が早い!」
 「今日は、どうもありがとう!」
 「あすは、土曜日で税務局は休みだから今から行ってみるよ!」
 
と言ってロジテムさんを後にして税務局へと向かったのでした。
 
 
税務局では・・・、
 
ツンッとつり上がった眼鏡をかけて、
「私、ベトナムのエリートよ!
 この税務局では女性職員の出世頭なのよ!ホッホッホのホ!
 悪いけど私、メチャ!アタマ切れるのよ!
 あんたたち、この私に何の用件かしら?」
といったオーラを漂わせた手強そうなオバチャンが無表情のまま我々の相手
をしてくれました。
 
 
ひとしきり、トゥン君の説明を聞いた後、
 
「その仕事は、新しい仕事だから詳しくは調べてから後ほど連絡します。」
 
「税関は、関係ありません。ここで手続きをしてもられば結構です。」
 
「尚、海外からの請求書は、正式な請求書として認められませんので税務局
 発行の正式な請求書用紙を購入して再度作成し直し、一ヶ月以内に差し替
 えておく必要があります。」
 
とのことでした。
 
通訳のトゥン君が今後行わなければならない手続きについてどれほど正確に
理解できたのかはわかりませんが、ベトナムで会社を経営していく上で必要
な雑用を一つづつ体験しながら身につけていくしかないということでしょう。
 
 
何はともあれ、
 
わからぬことはわかる人に聞くことです!
 
(Mr.ホー)

 

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