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(第23話) ダナンのリゾート

 
ダナンでは、韓国系資本などが中心になってリゾートホテルやゴルフ場などの
開発が急ピッチで進められています。
 
ダナン市からホイアンに至るBien Dong(東の海)のビーチ沿いにはリゾート
ホテルの開発計画が目白押し。
 
更に、ダナン市周辺には4カ所のゴルフ場開発が計画されています。
 
驚いたことに、4カ所出来るというゴルフ場のうち、あるゴルフ場の会員権が
約200万円で販売されているという情報が入り、
 
「こんなところの会員権、誰が買うんだ!?」
 
などと噂していたところ・・・、
 
発売されるないなや即、完売!という情報が入るにつけ、
 
 
「完全に、バブってるね!」
 
「どうせ、オープンしても誰も行かないだろうし・・。」
 
「暴落して50万円とか70万とかだったら買ってやっても良いか・・?」
 
などと、会員権を買えないダイク村の住人達の間での冷ややかな話題となって
いました。
 
 
確かに、ダナン市は海あり川あり山ありの風光明媚なロケーションであり、
世界遺産のホイアン、フエやミーソン遺跡にも近いという点、更に、
ベトナム中部独得のおっとりとした気質や海沿いののんびりゆったりとした
空気感などから、滞在型のリゾート拠点として発展する可能性は充分にあると
思われます。
 
しかし、まだまだ一般的ベトナム人の所得はゴルフを楽しむといった水準には
達していないため、ターゲットは明らかに外資やベトナムバブルに浮かれた
投資目的のローカル成金です。
 
ダナンのリゾート開発の蔭には、ひたすら甘い言葉で外資に対して募集かけ、
しこたま外資を呼び込んだあとは、あれダメこれダメの許認可利権でたっぷり
甘い汁を吸いつくし、ふたを開けたら浮かれたバブルは吹っとんで、会員権が
大暴落しようが大赤字になろうがホテルがしっぽを巻いて逃げ出そうがあとは
知ったこっちゃ無いし、「とりあえず自分達が儲かればよい!」という社会主
義国的ダナン市政府役人のニタニタ顔が建設中看板の裏に透けて見えるよう
に思えてなりません。
 
 
私はといえば・・、
 
「お値打ち感!」が途上国での楽しみのベースであると思っていますので、
ホテルにしてもゴルフ場にしても、おそらく・・・、
二流縲恷O流の設備とサービスで、値段だけは1.5流プライスを要求してくる
であろうことは目に見えていますから・・、
 
ハナからダナンのリゾート開発には興味が無く・・・、
 
ダイク村住民と同様に冷ややかな反応を示してきました。
 
 
 
先般の出張は、土日を挟んだ出張だったため、土曜の夜は社員全員でベト飯屋
にて食事会、日曜はリーダーのユンをはじめとする6名の社員と共に、
 
「海へ行きましょう!」
 
という提案を受け、ダナンの東の海から突きだしたBan Dao Son Tra半島にあ
るBien Dong Resortというビーチリゾートへ7人乗りタクシーでギュウギュウ
詰めドライビン、グー!ということになりました。
 
 
そのBien Dong Resortは、ダナンの東の海側に開発中のビーチリゾートとは
反対側にあたり、ほとんど開発の手が入っていない、
 
いわゆる、
 
「誰も来ない海・・・。」であります。
 
とは言っても、南国のビーチリゾートと言う際にイメージされるような椰子の
葉などで葺いた屋根のコテージ風の建物が点在するも、ゴミ一つ落ちていない
ような未開発の穴場ビーチであります。
 
 
浜辺にあるレストランでは、水槽に泳ぐ活きのいい食材を勝手に選んで好きな
料理に調理してくれます。
 
 「まずは!この活きのいい魚!
  これって、もしかして鯛!?
  そして、これらのでっかいエビ!
  これまたこのでっかいイカ!」
 
 「これ!人数分ね!」
 
 「イカは、焼きイカでね!
  あとの調理の仕方は任せるわ!」
 
それと、
 「冷たいビールね!」
 「これから冷やすやつじゃなく、冷たいビールね!」
 「絶対に! 既に、冷たいビールだよ!!」
 
と、しっかり念を押してオーダーすると、私は・・、
キャッキャ!キャッキャ!と盛り上がっている社員達の輪をそっと離れ・・、
 
ひたすら海を眺めてました。
 
 
沖合には・・、
 
お椀型の小舟(いわゆる一寸法師)が一艘・・・。
 
更に、遠く・・、遠く・・・、
 
ホイアンの沖合あたりに、島が浮かんでいるのが見えます・・。
 
 
右へ視線を移すと・・・、
 
とお縲怩ュに五行山とダナンの街が霞んで見えます・・。
 
 
晴天に恵まれたこともあって、
 
青い海と白い波・・・。
 
そして、いつまでも、白い波・・・。
 
空と海との霞んだ水平線からは、地球の丸さを感じることが出来ます。
 
 
打ち寄せる波をひたすら眺めていると・・・、
 
何時間でもここでこのまま過ごせそうな気がしてきます。
 
 
 「ここは・・、確かにリゾートだよな・・・。」
 
 
 「さわさわとした、海風が心地いいし・・・。」
 
 「時が、ゆっくり・・ ゆっくり・・ と流れていく・・・。」
 
 「癒されるってのは、こういうこと・・・。」
 
 
 「何もないってのは、最高の贅沢なのかもしれない・・・。」
 
 
 「ここで半日くらい、ぼ縲怩チとしてると・・・。」
 
 「血圧の薬、要らなくなるかも・・・。」
 
 
 
『Bien Dong Resort』という入口の看板を見かけたときは、
 
 「何もないじゃないか!こんなところのどこがリゾートなんだ!」
 
などと思ったりしましたが、
 
 
決してホテルやプールやゴルフ場などというハードがリゾートの条件なのでは
なく・・・、
 
そこを訪れる人を迎えるシチュエーションそのものがその人にとって芯から
癒されるものであるとすればそこは立派なハードなどが無いとしても・・、
自然がそのままで最高のリゾートなのだ!
 
などと、変に納得してしまったわけです。
 
 
「何もないから気に入っている・・。」
 
 
そんなところへは、極力、拝金主義的資本の論理の構築物なぞ持ち込んで欲し
くない!
 
などという思いが沸き起こってくるのです。
 
(Mr.ホー)
 

 

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