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(第34話) 子会社に対する借金

アカウンターのチャーさんが、私に質問をしてきました。

「社長、本社への請求金額と実際の入金金額が合わないんですけど・・?」

「どういう理由でしょうか・・?」

Vietnam Dairokuで業務を始めた頃の売上は、日本円にして月に16万円とか
18万円とか、ほんのお小遣い程度の売上であったため、わざわざ毎月、海外
送金をすることはせず、BIDV(ベトナム投資開発銀行)にドカンと振り込んで
ある資本金を食いつぶすことによりお金を回してきていました。

その理由は、送金手数料の節約という意味の他に、銀行に潤沢な資金を置いて
おくことにより、社員達が「お金がある→儲かっている→使っても良い!」
という誤った認識を持つことを避けるという意味合いもありました。

それでなくても・・、

「タイムレコーダーが欲しい。」や、
「ホワイトボードが欲しい。」にはじまり、

「冷蔵庫が欲しい。」とか、
「金庫が欲しい。」とか、
「打ち合わせ用会議テーブルが縲怐B」とか、
「新しい机とイスが縲怐B」とか、
「新しいWinのPCが縲怐B」とか、

出張に行くたびに次々とモノを増やす提案が行われ・・・、

10月には遂に、私専用の机とイスまでがちゃんと準備されてしまいました。

(ちょっと嬉しかったりしますが・・。)

更に、土曜日には社員全員での食事会をしたり・・、

日曜日には、バスを借りてミニ旅行をしたり・・、

福利厚生が充実した社員にやさしい会社はいいのですが・・、

さすがに、たんまり蓄えがあった筈のBIDVのセービング口座であっても、
ず縲怩チと出金ばかりで入金がないのでは、あっと言う間にスッカラカンになっ
てしまうのは当然で、今年の夏頃から、本社が子会社に対して溜めてきた債務
の中から必要な分だけ数ヶ月分づつを送金するようにしていました。

11月現在、7月分までの支払いが済んでいるつもりでしたが、私は、1月縲鰀
2月分をまとめて送金した後、うっかり3月分を飛ばして4月分から送金して
いたのでした。

それで、3月分の2,542USDが宙ぶらりんになっているのをチャーさんに指摘さ
れたというわけです。

よ縲怩ュ調べてみると、現在、大六印刷はVietnam Dairokuに対して15,655USD
(およそ155万円)の債務があり、逆に、170,000,000VND(およそ110万円)
の債権があることがわかりました。

国内取引であれば、単純に相殺してしまえばよさそうなものでありますが、
ベトナム政府は、いろいろと外貨を持ち出しにくいルールを作っておりますの
で、簡単に相殺!という処理はできません。

本社が、Vietnam Dairokuに対して発行する請求書にしても、日本の請求書だ
けでなく英語版のInvoiceおよび、それが契約に基づく正当な債権であること
を証明するEvidence(例えば、契約書)が必要となります。

「え縲怩チ! そんなもの必要なのか!?」ということで急遽、急造Evidenceを
あとから捏造したとしても辻褄が合っていないと、あ縲怩セこ縲怩セと言って否認
されてしまい、ベトナムから送金することが叶わず、結局、本社の子会社に
対する債権は戻ってくる事のない不良債権、或いは、もともと無かったことと
化してしまうのは簡単なことです。

Vietnam Dairoku設立当初は、会社登録のライセンスはもらったものの、まだ
銀行口座もなく、資本金もなく、Taxコードもなく、従って、どこでどんな買い
物をしようと正式なHoaDon(領収書)を発行してもらえないという状況の中、
仕方なく私の個人資金をつぎ込んであれこれと買い物をしていました。

悲しいことに、我が家のリフォーム計画の頭金となるべく、その出番を待って
いた福沢諭吉たちは、知らぬ間にVietnam Dairokuの机となったりイスとなっ
たり、台湾製PCとなったり、ホテルの宿泊代となったり、社員達の胃袋の足
しとなったりと、Evidenceのない使い道のため、一人、また一人と、きれいに
私の手元から去っていったのでした。

となると、我が家のリフォーム計画は、「もともと無かったことに・・。」
という処理をするか、改めて、「時期をずらして仕切直しを・・。」という
処理をするか、ということになります。

しかし、今となって、ベトナム政府相手に捏造Evidenceをたてに気長に海外
送金の手続きをしていくか、最も手強い家内を始めとする夢見る女4人の家族
たちを相手にリフォーム計画の中止宣告、或いは、延期を説得するかは、どち
らを選んでもイバラの道であるという気がしているところであります。

あわれ、吾が、なけなしの福沢諭吉たちよ縲怐I

チンタッタ!チンタッタ!

(Mr.ホー)
 

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